先生がいてくれるなら②【完】

着衣に乱れは無いので、恐らく殴られるか蹴られるかしたのだろう。


「なんで、こんな事に……」



鼻の奥がツンと痛むのを感じた。


いや、泣きたいのは、俺じゃ無いだろう!?


きっと、立花はもっと怖い思いをしたに違いない。



俺が泣いてる場合じゃ無い──。




救急車が到着するまでの数分間が、何時間ものように感じられた──。




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