先生がいてくれるなら②【完】
「……保留って」
そう言いながらため息をついた先生は、やっぱり私の頬をもう一度むにゅっと引っ張った。
「い、……っ」
今度はすぐに手を離してくれたけど、すでに何度も引っ張られているからちょっと痛い。
「出来るだけ早めに断れ。分かった?」
私の返事次第ではもう一度引っ張るぞと言わんばかりに、私の両頬を指先でツンツンとつつく先生。
「はいっ、分かりました」
私はコクコクと頷き、ようやく先生の攻撃から逃れることが出来たのだった。