先生がいてくれるなら②【完】

電話で簡単に説明はしたけど、やっぱり改めて何があったのか問われて、私は全てを美夜ちゃんに打ち明けた。


「本城~~~、許せない~~~!」


昇降口で上履きに履き替えながら、美夜ちゃんが唸った。


「美夜ちゃん、ホントに朝練行かなくて大丈夫?」

「大丈夫。それより、もうちょっと話したい」

「うん。じゃあ……うちの部室、来る?」


私はいつもこの後部室の掃除をするんだけど、今朝の掃除は先生に『やらなくていい』って言われていた。


私の身体のを気遣ってのことだ。


私は美夜ちゃんを伴って、部室へと足を向けた。



< 94 / 354 >

この作品をシェア

pagetop