先生がいてくれるなら②【完】
部室の鍵を開け、美夜ちゃんと中に入り……私は扉の鍵をかける。
万一、誰かに聞かれたりしては困る内容を今から美夜ちゃんに話をするからだ。
美夜ちゃんに椅子に座って貰い、私もすぐ側に腰掛ける。
「あのね、美夜ちゃん。私、入院中に、先生に告白したんだ」
「えっ!? そうなんだ! それで、それで!?」
「うん。あのね。……付き合うことになりました」
私が照れながらそう言うと、美夜ちゃんは「キャー! おめでとう明莉~!」と言って抱きしめてくれた。
私は「えへへ、ありがとう」と言って抱きしめ返す。