先生がいてくれるなら②【完】
「先生も明莉のこと好きなんだもん、どっちが先に告白するかって感じだったもんね」
「う、まぁ、そう……なのかな」
「それにさぁ、先生って、時々明莉への気持ちがだだ漏れになるんだよね。修学旅行の時もさぁ、すっごい寂しそうにしてる時あったんだよ。眼鏡と前髪じゃ隠しきれないぐらい」
そ、そうなんだ……すごく嬉しいかも。
「私が明莉にお土産選んでる時もさぁ、たまたま隣にいたから、先生に『明莉へのお土産、何が良いかな~』って何気なく言ったら『いっぱい思い出聞かせてあげて』って、すんごい切なそうな顔で言うんだもん! 聞いてるこっちの方が赤面したよ!」
「……」
思い出しながら美夜ちゃんが赤面するので、私も思わずつられて顔が熱くなった。