優しい君、不器用なあなた
「お姉ちゃん久しぶりだもんね、ほとんどなにも変わってないよ!」

なにも変わってないことにどこかほっとするスミ。

「そうなのですね、あっ、ミナさんの家が見えてきました。さぁ、早く行きましょう。」

「うん!」


ミナから町のことを聞きながら、ミナの家へ行った。







「ママー、パパー、ただいま。」

部屋のなかはガランとしていて誰もいなさそうだった。

「ミナ?おかえりなさい。そして、えっ?」

スミの顔をみて驚く女性、そう、ミナの母クミだ。

「お久しぶりです。クミさん、あの、ルクさんが帰って来たとミナさんから聞いたのですが、ルクさんの様子がいつもと違うと言っていました。私は少しでもいいのでみなさんの力になりたいです。」
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