優しい君、不器用なあなた

クミの手を握り力強く言った。
そんなスミをみて、クミは涙が抑えられず、スミに抱きつき涙を流した。ふらつきながらも、杖が支えになってくれたおかげで転ぶことはなかった。


「どうしよう…どうすればいいの?ご飯も全く食べてくれなくて、何をしても、ダメなの…
どうしたらいいかわからない…助けて…助けて、スミ…」


スミを強く抱き締めながら、涙を流しながら心の打ちを話した。


「クミさん、一人でかかえこまないで下さい。クミさんのそばにはミナさんがいます。一人じゃないんです。どうしていけばいいのか、三人で話し合いましょう。」

クミの背中をさすりながらそう言ったスミに涙が止まらなくなったクミ、ミナは自分の母が涙を流しているのをみるのははじめてだった。思わずミナは母を抱き締めるのであった。


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