優しい君、不器用なあなた

「これ、俺の好きな…作ってきてくれたのか？」

「私は、あなたが帰って来てから、頑張って食べてもらおうって、たくさん試行錯誤したのよ！どうして…どうして…何も相談してくれなかったのよ！それに、気づけなかった私も悪いけど、わたしたちは家族なのよ！一人でかかえこまないで！」

ルクを抱き締めながらそう言ったクミ、強く強くお互いを抱き締めた。

それから、ルクは二人が作った料理を食べ、二人に事故のことを話した。それを聞いたクミとミナはルクを抱き締めた。
スミは部屋を出て、置き手紙を書き、家を出た。


外は日が沈みかかっていた、早く帰らなければと急いで歩いたら、転んでしまったのだ。

「いたた…少し、血が…でも、早く帰らなければ。」

ケガの痛みと足の痛みで歩くペースは遅かったが、無事に帰ることができた。