優しい君、不器用なあなた

ダリスが町へ行った後、ミナが来て、クミやルクに会いに行ったこと、どんなことをしたのか？と聞かれたが詳しくは話さなかったスミ、でも、微笑みながら話したスミをみて、いいことがあったんだなと思うダリスであった。

「あぁ、そうだ、モートス王国の王子が今他国から帰って来たそうだ、町のみんなは恐怖で震えていたよ」

町でのことを思い出しながら言った。ダリス自身遠くで見るだけで顔ははっきりとみたことはなかった。王子の顔をみた人たちは、怖かったと口を揃えていったいた。

「私は一度もあったことがありません。どういう方なのでしょ…私はきっと会うことはないと思います。」
スミは一度でもいいから見てみたいと思うのだった、せめて、歩けることができている間に…