優しい君、不器用なあなた
「そうだよな…スミにも見せたかったな…でもさ、町へ行くとき見れなかったのか?あっそうか、タイミングが悪かったのかもしれないな」

残念だったなと笑うダリス、スミはそんな、ダリスをみて、いつものダリに戻ったのなと思うのであった。









その頃、ある城では…

「レイ、サルン王国はどうだった」

レイと呼ばれた男、そう、この国モートス王国の第一王子レイ・モートスだ。

「別に変わりはないです。」

実の父であり、王であるキリスに表情を変えずそう言った。

「そうか、戻っていい」

キリスはレイを全く見ずにレイを部屋へ帰らせた。

「失礼いたします。」

お辞儀をし、部屋を出ていった。
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