優しい君、不器用なあなた
その時、ピクリとスミが反応した。

「スミ?スミ!意識戻ったのか?」

そう言ったダリスにスミはコクリとうなずいた。

「ダリスさん…自分のことを責めないで…お願いだから…私はダリスさんと過ごし、レイさんとお会いできたこととても嬉しかったです。だから、生きてください…」

ダリスの手を握りそう言ったスミ、ダリスは涙がまた止まらなくなるのだった。




そんな中、足音が聞こえた…

「スミ!スミ…」

そう、その足音はレイだったのだ。スミを強く抱き締めたレイ、

「レイさん苦しいです…」

スミは苦しそうに言った。

「スミ!意識が戻ったんだな!よかった…よかった…」

スミを抱き締め涙を流しながら言ったレイ…

「兄ちゃん、安心するのはまだ、早い、」

ダリスは深刻そうな顔をして言った
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