優しい君、不器用なあなた
「ほんとうに申し訳ありません…ダリスさんに全部押し付けて…毎回迷惑をかけて、ばかりですね…」
ここまで、育ててもらったうえ、なにもできていないスミは申し訳ない気持ちでいっぱいだった。


「そんなことない!俺のほうが、何度も救われているよ、スミは気づいていない、俺だけじゃないんだ、救われているのは!俺は、今のスミがいてくれて嬉しいぞ、俺にもなにかさせてくれ…」
満面の笑みでスミを安心させるようにいった。


「ありがとうございます…」

ダリスの言葉で涙が止まらなくなるスミ、そんなスミの涙を拭きながらダリスは

「この家は俺たちだけじゃない、色んな人が遊びにくる、その人たちの背中を押してやれ」

こんな私にも役にたてたのならそれは幸せです。そういい、ダリスを見送った。
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