寂しいから
2人で作ろうとした家庭がいつしか自分だけで作り上げていた事に気がつく。
私と子供のリズム。そこに夫はいなかった。
私には私の言い分があった。
「あなたがいないから、だから自分でやったのよ」
彼には彼の言い分があって。
「俺の居場所が無かった」
そこで、お互いに認め合えればよかった。
「そうだったのね、ごめんね」って。
でもそれは長い何月、お互いを避け話をしなかった夫婦には無理だった。
口から出てくるのは、お互いを責める言葉だけ。
こんなはずしゃなかった、こんな家庭を作りたかったんじゃない。
こんな生活はもう無理だと、何度も何度も思って泣いた。