俺様社長の強引愛はただの純粋な愛でした◆おまけのお話を追加しました◆

柳田にとって、一花が地味であろうが派手であろうが、どちらでもいいことだった。故に、ふと表情を緩めて言った。

「バーカ、お前は今のままでいいよ。派手になったら俺より目立ってどっちが社長かわからなくなるだろ。今みたいに控えめにしとけ」

「さすがに社長と間違われることはないと思いますけど……。あっ、それと、てっきり穂香さんの誘いに軽く承諾してスイートルームにでも連れ込むと思いました。まさかあんなに嫌がるだなんて。」

「はあ？お前俺をなんだと思ってやがる」

「プレイボーイな俺様社長」

「言うようになったな、ああ？」

「あっ、つい。すみません」

一花は慌てて口を押さえるが、時すでに遅し。
柳田の睨みに一花は慌てて訂正し、しばらく二人の押し問答が続いた。

会話の一部始終を聞いていた向井はパソコンの影に隠れながらクスクス笑い、後に柳田に発見され一花と共に睨まれることとなった。