俺様社長の強引愛はただの純粋な愛でした◆おまけのお話を追加しました◆
***

一花が社長の秘書を勤めること早一年が経とうとする頃。
突然向井が拍手をしながら言った。

「野原さん、新記録です」

「はい?」

「社長の秘書を勤めた女性の日数、歴代最長です」

「私、まだ一年経っていないですけど。そんなに皆さんすぐお辞めになるんですか?」

「そうなんです」

「どうして……?」

一花が疑問を口にすると、向井は顎に手を当てて考え込む。

「……まあなんと言いますか、破天荒な社長と合わないんでしょうね。その点、野原さんは上手くやれています。だから野原さんは長く勤めてくださいね。……いてっ!」

突然ファイルで頭を叩かれ、向井は不満そうに振り向く。そこには更に不満げな顔をした柳田が立っていた。
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