俺様社長の強引愛はただの純粋な愛でした◆おまけのお話を追加しました◆
特に大学にもたらされた求人ではなく、一般の求人サイトで突然募集がかかった案件だ。
こんなタイミングは滅多になく、更に高級オフィス街で働けたら素敵だよなあというアルバイト感覚に似た単純な理由でとりあえずエントリーしたのだが、もちろん一花はただの勢いでエントリーしただけなので、この会社の企業情報や将来性のことなど何も考えてはいなかった。

当然エントリーシートはコピペで使い回し、本当に、疲れていたのか一花のただの気まぐれだったのか、エントリーしたことさえ忘れている状態だった。

それがまさか最終面接までいき内定がもらえるだなんて、当の本人が一番驚いたものだ。

さらに驚いたのは仕事内容だ。

受付事務。

事務作業が主だとばかり思っていたのに、愛想がいいわけでもなく特別綺麗なわけでもないのに、企業の顔ともいうべき受付に一花は座っていた。

何を評価されたのかまったくわからないが、確かに応募したのは“受付”事務であったことは否めず、納得はいかないものの業務は確実にこなす日々を送っていた。

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