俺様社長の強引愛はただの純粋な愛でした◆おまけのお話を追加しました◆

迎えを疑った一花だったが、朝アパートの前に出るとボロアパートには似合わない高級車が止まっていて度肝を抜かれた。車の前にはピシッとしたスーツを着たイケメンが立っている。

(まさか本当に迎えに来るとは……。それにしても、社長ったら、黙っていればただのイケメンなのに)

一花に気付いた柳田は目配せをする。仕方なしに一花は柳田の方へ近寄った。

「お前こんなところに住んでるのかよ？セキュリティなんてないだろ？」

「じゃあお給料上げてください」

「ああ？」

セキュリティのしっかりとしたところに住むにはそれだけ家賃も高くなるということで、必然的に給料も高くしてもらわないと住むことができない。だから言っただけなのに、柳田は一花を睨む。睨みつつも紳士的に一花を助手席へエスコートした。

大人しく助手席に乗りこむと、座席は良い感じに沈んで、とても乗り心地が良い。
何だか夢見心地のふわふわした気持ちになりながら、一花は車に揺られた。