俺様社長の強引愛はただの純粋な愛でした◆おまけのお話を追加しました◆
「一花、俺たちも結婚しよう!」

「えっ?はっ?何でいきなりそうなるんですか?俺たちもって、向井さんご結婚されたんですか?」

突然話を振られ、一花は柳田と向井を交互に見る。

「俺は直己と違って強引ではないから」

「あー……」

向井の言葉に一花は思うところがあったのか、妙に納得してしまう。

「いや、お前ら、俺を何だと思ってるんだ」

「強引な俺様社長ですよね?」
「強引な俺様社長だろ?」

一花と向井の言葉が被り、二人はクスクスと笑う。その事にも、柳田はバツの悪そうな顔をした。

三人でこんなプライベートな話ができることに、一花は何だか胸が熱くなる。自分がすっかりここに馴染んだことを実感して嬉しくなった。

チッと舌打ちした柳田に、一花はからかい半分、確認の意味も込めて言った。

「社長は強引なんじゃなくて、一途なんですもんね?」

その言葉に、柳田は顔を上げる。
そして……。

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