醜い私と綺麗な君
ちょっとずつでも良いから前に進みたい。
そう思ったけど、誰にも顔を見られないように、下を向いて歩いてしまっていた。

キーンコーンカーンコーン
SHRを知らせるチャイムが鳴った。
周りの子たちは、とても賑やかだった。
私は周りの子たちとは打って変わって
静かに本を読んでいた。

すると前の席から。。。
『美海〜!おはよっ‼︎』
元気な声が聞こえた。
頭をゆっくりあげてみると、そこには
親友の秋山 千代ちゃんがいた。
『えっ‼︎ちーちゃん⁉︎どうしてここにいるの⁉︎』
私は理解ができずパニック状態だ。
『もう、美海ったら。あんたまた下向いて歩いてたんでしょー。クラス表ちゃんと見たの?』
『み、見てないです。。。』
自分が何組かしか見てなかった〜(泣)
すると、ちーちゃんはため息をついて
『私たち同じクラスよっ‼︎』
えっ。。。
『えー⁉︎そうだったの⁉︎ 嬉しい‼︎』
すごくびっくりして目が飛び出そうになったけど、とっても嬉しい‼︎
また、ちーちゃんと一緒に過ごせると思うとワクワクしてきた!
『全くもう、今度からしっかり前を向いて歩きなさいよね〜。』
ちーちゃんは嬉しそうにそう言った。
不安ばっかりでうまくやっていけるか心配だったけど、ちーちゃんが居れば少しは安心だ。
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