醜い私と綺麗な君
驚きすぎて声も出なかった。
だって今目の前にいる人は、すごい人だよ⁉︎
そんなすごい人に本当に私なんかがが声をかけられたか不安になってきた。
『ちょっとついてきて。』
そう言って教室を出て行く柴崎さん。
ついて行った方がいいのかな⁇
なんだか、怖いな…
でも、逆についていかなかったら怒られちゃうかもしれない…
うぅ〜。行くしかない。
急いで私は柴崎さんの後をついて行く。

しばらく歩いて連れてこられたのは、体育館裏。
人気が無くて少し怖いなぁ。
そういえば、お話って言ってたけどなんのお話だろう?
私なんか悪いことしちゃったっけ?
もしかして、顔見られちゃったかな⁇
だとしたらすごく不快な気持ちにさせてしまっただろう。
そんなネガティブな考えを巡らせていると…
『好きです。俺と付き合ってください。』
『・・・・』
…え?
今なんて言った⁇
私に向けていったのかなぁ⁇
普通そういう言葉は告白のときにつかうけど…
絶対告白ではないと思うから、お買い物とかに付き合って欲しいのかな?
『え、えっと…なんのお買い物に付き合って欲しいんですか?』
私は戸惑いながらもそう答えたら
『……は?買い物?』
柴崎さんは意味がわからないという様子で口を開いた。
えっ?
私なんか変なこと言ったっけ?
『あの…お買い物に付き合って欲しいってことですよね⁇』
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