身代わり花嫁なのに、極上御曹司は求愛の手を緩めない
大きな水槽の中で気持ちよさそうに泳ぐ魚たちを眺めていると、とても癒される。頭の上を生き物たちが通る形になっている水槽は、まるで自分も海の中にいるような感覚を味わえた。
「紗衣、危ない」
いきなり菖悟さんにがしっと腰に手を回され、私の心臓がキュッとなる。
「……っ」
「すみません」
至近距離に迫っていた人に詫びた菖悟さんに、私は自分が上ばかり見すぎて前方不注意になっていたのだと気がつく。私も慌てて謝った。
ぶつかる寸でのところで、菖悟さんは手を差し伸べてくれたのだ。
「菖悟さん、ありがとうございます」
「もっとこっちに来い」
菖悟さんは私の体を引き寄せた。寄り添いながら、トンネル型の水槽の下を進む。
ドキドキして、海の生き物どころではなくなってしまった。
それから水槽や展示だけでなくショーもたっぷり楽しんで、水族館をあとにする。
「紗衣、危ない」
いきなり菖悟さんにがしっと腰に手を回され、私の心臓がキュッとなる。
「……っ」
「すみません」
至近距離に迫っていた人に詫びた菖悟さんに、私は自分が上ばかり見すぎて前方不注意になっていたのだと気がつく。私も慌てて謝った。
ぶつかる寸でのところで、菖悟さんは手を差し伸べてくれたのだ。
「菖悟さん、ありがとうございます」
「もっとこっちに来い」
菖悟さんは私の体を引き寄せた。寄り添いながら、トンネル型の水槽の下を進む。
ドキドキして、海の生き物どころではなくなってしまった。
それから水槽や展示だけでなくショーもたっぷり楽しんで、水族館をあとにする。