その手をつかんで
「明日花、薔薇が好きだと言ってたよね。少しでも喜んでもらえるといいなと思って、選んだ」
「花束をもらったのは初めてなので、嬉しいです」
「プロポーズは?」
私が「えっ?」と聞き返すと、蓮斗さんはテーブルの上に置いた両手を絡めて再度聞く。
「プロポーズは初めてじゃない?」
「いえ、プロポーズも……初めてです」
「で、どうだった?」
「信じられなかったけど、嬉しいです」
うつむき加減で答えると、さらに質問された。
「それはどうして? どうして嬉しくなったの?」
「どうしてって……えっと、それは……私も蓮斗さんが好きだから……」
花束に視線を落として、小さい声で返した。聞こえたかな?
すぐに返事がないから、不安になる。おそるおそる顔をあげると、頬を染める蓮斗さんがいた。
えっ、うそ?
彼の反応が意外過ぎて、まじまじと見てしまう。
「あの、蓮斗さん?」
「あ……いや、その、明日花からまさか告白されると思っていなくて……俺を好きだと言ったよね?」
「はい、言いました。どう答えると思ったんですか?」
「花束をもらったのは初めてなので、嬉しいです」
「プロポーズは?」
私が「えっ?」と聞き返すと、蓮斗さんはテーブルの上に置いた両手を絡めて再度聞く。
「プロポーズは初めてじゃない?」
「いえ、プロポーズも……初めてです」
「で、どうだった?」
「信じられなかったけど、嬉しいです」
うつむき加減で答えると、さらに質問された。
「それはどうして? どうして嬉しくなったの?」
「どうしてって……えっと、それは……私も蓮斗さんが好きだから……」
花束に視線を落として、小さい声で返した。聞こえたかな?
すぐに返事がないから、不安になる。おそるおそる顔をあげると、頬を染める蓮斗さんがいた。
えっ、うそ?
彼の反応が意外過ぎて、まじまじと見てしまう。
「あの、蓮斗さん?」
「あ……いや、その、明日花からまさか告白されると思っていなくて……俺を好きだと言ったよね?」
「はい、言いました。どう答えると思ったんですか?」