その手をつかんで
「親は余計なことを言うから、困るね」
「でも、瑠奈からも聞いていましたよ」
「瑠奈も? 情けない自分を知られたくないのに」
「私はどんな蓮斗さんでも知りたいです」
まだまだお互い知らないこと、たくさんある。でも、ゆっくり知っていけばいい。
私たちの時間は、この先たっぷりとあるのだから。
蓮斗さんは私に身を寄せて、耳元で囁く。
「俺も明日花のすべてを知りたい。早く全部見たいね」
「えっ、蓮斗さん……」
蓮斗さんの意味深な言い方に、私は思わず自分の胸元を隠した。着ているドレスはウエスト周りを直してもらったおかけで、胸のラインが強調されている。
体のラインがわかりやすくなってしまい、ちょっと恥ずかしい。
蓮斗さんは着替えた私を見て「色気が出て、やばい」と言った。
私もフォーマルスーツがよく似合う彼はやばいと思った。深紅色のネクタイがまたカッコよさを際立させている。
お互いの姿を改めて確認していると、「あ、いた」と横から声が聞こえた。
「明日花さん、ドレスよく似合っているね」
「ありがとうございます」
「でも、瑠奈からも聞いていましたよ」
「瑠奈も? 情けない自分を知られたくないのに」
「私はどんな蓮斗さんでも知りたいです」
まだまだお互い知らないこと、たくさんある。でも、ゆっくり知っていけばいい。
私たちの時間は、この先たっぷりとあるのだから。
蓮斗さんは私に身を寄せて、耳元で囁く。
「俺も明日花のすべてを知りたい。早く全部見たいね」
「えっ、蓮斗さん……」
蓮斗さんの意味深な言い方に、私は思わず自分の胸元を隠した。着ているドレスはウエスト周りを直してもらったおかけで、胸のラインが強調されている。
体のラインがわかりやすくなってしまい、ちょっと恥ずかしい。
蓮斗さんは着替えた私を見て「色気が出て、やばい」と言った。
私もフォーマルスーツがよく似合う彼はやばいと思った。深紅色のネクタイがまたカッコよさを際立させている。
お互いの姿を改めて確認していると、「あ、いた」と横から声が聞こえた。
「明日花さん、ドレスよく似合っているね」
「ありがとうございます」