その手をつかんで
「OKと解釈して、いいのかな?」
「はい」
照れながら返事をする私に蓮斗さんは、穏やかな笑みを浮かべた。まだ彼がどんな人か判断できないけれど、瑠奈のお兄さんだから悪い人ではないと思う。
悪い人だったら、薦めることはないだろうしね。
ふたりだけの静かな空間だからなのか、料理がとても美味しいからなのか、緊張が解けて楽しい食事時間となった。
最後に出てきた三種のプチケーキ盛り合わせは、見た目がかわいかったので、思わずスマホで撮影する。
「そういうところ、若い女の子だなと思うね。瑠奈もなんでもかんでも写真撮ってるよ」
「つい癖になってしまっています。でも、もし気になるようだったら、気を付けるので言ってくださいね」
「いや、目を輝かせてかわいいなと思ったから、好きなだけ撮って」
「ありがとうございます。あの、蓮斗さんを撮ってもいいですか?」
ふと初めての食事記念に写真が欲しくなって、お願いする。彼は目をパチクリさせてから、意外なことに狼狽えた。
「えっ、お、俺? なんで俺……」
「ダメですか?」
「はい」
照れながら返事をする私に蓮斗さんは、穏やかな笑みを浮かべた。まだ彼がどんな人か判断できないけれど、瑠奈のお兄さんだから悪い人ではないと思う。
悪い人だったら、薦めることはないだろうしね。
ふたりだけの静かな空間だからなのか、料理がとても美味しいからなのか、緊張が解けて楽しい食事時間となった。
最後に出てきた三種のプチケーキ盛り合わせは、見た目がかわいかったので、思わずスマホで撮影する。
「そういうところ、若い女の子だなと思うね。瑠奈もなんでもかんでも写真撮ってるよ」
「つい癖になってしまっています。でも、もし気になるようだったら、気を付けるので言ってくださいね」
「いや、目を輝かせてかわいいなと思ったから、好きなだけ撮って」
「ありがとうございます。あの、蓮斗さんを撮ってもいいですか?」
ふと初めての食事記念に写真が欲しくなって、お願いする。彼は目をパチクリさせてから、意外なことに狼狽えた。
「えっ、お、俺? なんで俺……」
「ダメですか?」