その手をつかんで
蓮斗さんの口にも合ったようで、私は安堵していた。彼は驚きの声をあげた。
「えっ、砂糖入ってないの?」
「えっ、おかしいですか?」
砂糖不使用なのをそんなにも驚かれるとは思わなく、こっちのほうがビックリして逆に聞いてしまう。
「いや、おかしいと言ってはいないよ。やっぱり明日花、おもしろいね。砂糖使っていなくても、甘いことにビックリしたんだよ」
「ああ、そうなんですね。今回は紅はるかというさつまいもをまず焼き芋にしてから、使っているので砂糖不使用でも甘いんですよ」
「なるほど、さすがだね……あ、言い忘れていた」
何度か納得する頷きしてから、何かを思い出した。
言い忘れていたことは、瑠奈にかと思ったら私にだった。私も瑠奈の家に来る以外の目的がすっかり抜けていた。
「うちの社員食堂の件だけど」
「なんでうちの社員食堂の話?」
私が返事するよりも先に瑠奈が口を挟んだ。瑠奈にとっても父親が経営する会社はうちの会社という認識らしい。
きっと子供の頃から言われてきたからに違いない。
「えっ、砂糖入ってないの?」
「えっ、おかしいですか?」
砂糖不使用なのをそんなにも驚かれるとは思わなく、こっちのほうがビックリして逆に聞いてしまう。
「いや、おかしいと言ってはいないよ。やっぱり明日花、おもしろいね。砂糖使っていなくても、甘いことにビックリしたんだよ」
「ああ、そうなんですね。今回は紅はるかというさつまいもをまず焼き芋にしてから、使っているので砂糖不使用でも甘いんですよ」
「なるほど、さすがだね……あ、言い忘れていた」
何度か納得する頷きしてから、何かを思い出した。
言い忘れていたことは、瑠奈にかと思ったら私にだった。私も瑠奈の家に来る以外の目的がすっかり抜けていた。
「うちの社員食堂の件だけど」
「なんでうちの社員食堂の話?」
私が返事するよりも先に瑠奈が口を挟んだ。瑠奈にとっても父親が経営する会社はうちの会社という認識らしい。
きっと子供の頃から言われてきたからに違いない。