結婚するのがイヤで家出したらクラスの男子と同棲することになった話【11/16番外編2追加】
同棲の心得その5【秘密は極力避けるべし】
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今日は寧々子ちゃんと大事な話があるから、一緒にお昼は食べられない。
私がそう言うと、狼くんは目に見えてシュンと落ちこんでいた。
垂れた尻尾と耳が見えるようで、かわいそうなことをしたかなという気持ちになる。
でも家でも学校でも狼くんと一緒だから、なかなか狼くんについての相談を寧々子ちゃんにできないのだ。
しょんぼりと去っていく背中を見て、ひとりでご飯を食べることになるのかなと心配したけど、田沼くんがすぐに狼くんに声をかけていた。
「おー! 何だよ飛鳥井。花岡さんにフラれたのか?」
「……うるさい」
「よしよし、こっち来いよ! 慰めてやるから!」
「いらない」
「実はお前には、色々聞きたいことがあったんだよ~。なあみんな!」
今日は寧々子ちゃんと大事な話があるから、一緒にお昼は食べられない。
私がそう言うと、狼くんは目に見えてシュンと落ちこんでいた。
垂れた尻尾と耳が見えるようで、かわいそうなことをしたかなという気持ちになる。
でも家でも学校でも狼くんと一緒だから、なかなか狼くんについての相談を寧々子ちゃんにできないのだ。
しょんぼりと去っていく背中を見て、ひとりでご飯を食べることになるのかなと心配したけど、田沼くんがすぐに狼くんに声をかけていた。
「おー! 何だよ飛鳥井。花岡さんにフラれたのか?」
「……うるさい」
「よしよし、こっち来いよ! 慰めてやるから!」
「いらない」
「実はお前には、色々聞きたいことがあったんだよ~。なあみんな!」