結婚するのがイヤで家出したらクラスの男子と同棲することになった話【11/16番外編2追加】
引っ越しの相談に乗ってくれている寧々子ちゃんが、見かねてそう言ってくれてハッとした。
そっか。一度に全部運ばなくても、追々そろえる形にすればいいのか。
どうして思いつかなかったんだろう。
「やっぱり私って世間知らずだなあ……」
「俺がフォローするから、大丈夫だよ」
様子を見に来てくれた狼くんが、優しくそんなことを言ってくれるから、私もほっとしてうなずいた。
「じゃあ、まずは最低限必要なものだけね! 服と靴とバッグも気に入ってるものを厳選して。あとは……ベッドかなあ」
天蓋付きのお気に入りのベッドだけど、かなり大きい。
狼くんのマンションだって狭くはないけど、この大きさのベッドを入れるとさすがに手狭になっちゃう気がする。