結婚するのがイヤで家出したらクラスの男子と同棲することになった話【11/16番外編2追加】
「相手に問題がないのならそのまま進めて構わんだろう」
「おじいちゃん!」
「仁葵。これは決定事項だ。わしの決めたことに間違いはない。お前は何の心配もせず待っとればいい」
話は終わりだ、と食事を再開するおじいちゃんを、信じられない気持ちで見つめる。
怒りと悔しさでテーブルについた手が震えた。
頑固じじいだといままでもこっそり思ってはいたけど、こんなにも話が通じない人だっただろうか。
おじいちゃんにとっては、私が小さい孫のままだから、決定権も与えてもらえないんだ。
私はもう高校生なのに、この家では人権もないのと一緒なんだ。