結婚するのがイヤで家出したらクラスの男子と同棲することになった話【11/16番外編2追加】
同棲の心得その2【ルールを決めるべし】
*
爽やかな草原の香りがする。
水の底からゆっくりとのぼる泡のように意識が浮上した。
まぶたの向こうがうっすら明るいことがわかったけど、まだ眠たくて目を開けることができない。
でもいつもとはなんだかベッドの感じがちがう気がする。
ラベンダーのファブリックミストとは別の香りがするし、ぽかぽかあったかい。
それに少し体が重くて動きにくいような……。
「……んん?」
おかしいぞ、となんとかまぶたを持ち上げると、そこには完璧なまでに美しい、王子様の寝顔がどアップであった。
声にならない悲鳴を上げて離れようとしたけど、がっちり抱きこまれていて動けない。
体が重く感じたのはこのせいだったんだ。
どうしてクラスメイトの飛鳥井狼くんが私のベッドにいるの!?
爽やかな草原の香りがする。
水の底からゆっくりとのぼる泡のように意識が浮上した。
まぶたの向こうがうっすら明るいことがわかったけど、まだ眠たくて目を開けることができない。
でもいつもとはなんだかベッドの感じがちがう気がする。
ラベンダーのファブリックミストとは別の香りがするし、ぽかぽかあったかい。
それに少し体が重くて動きにくいような……。
「……んん?」
おかしいぞ、となんとかまぶたを持ち上げると、そこには完璧なまでに美しい、王子様の寝顔がどアップであった。
声にならない悲鳴を上げて離れようとしたけど、がっちり抱きこまれていて動けない。
体が重く感じたのはこのせいだったんだ。
どうしてクラスメイトの飛鳥井狼くんが私のベッドにいるの!?