転生夫婦の新婚事情 ~前世の幼なじみが、今世で旦那さまになりました~
「ふぅ……ん、は、はるとさ……っ」
のしかかる春人の肩を渾身の力で押し返したら、ようやく唇が離れた。
は、はあ、と荒い呼吸を繰り返す結乃を、馬乗りになった春人が無言で見つめている。
情欲の炎が揺らめく瞳に、ゾクリと結乃の背筋が震えた。
「こ、んな、いきなり……あの、先に、シャワーとか……!」
散々食い散らかすようなキスをされ、訴える結乃は涙目だ。
自身の肩に添えられた右手を取り、春人はその細い指先に口づけた。
「この1ヶ月間、俺がまったく、きみに欲情しなかったとでも?」
結乃の指に唇をつけたまま、まっすぐに彼女を見据えて言う。
胸を焦がす熱い眼差しを正面から受け、真っ赤な顔の結乃は言葉を失った。
春人が、もう片方の手のひらですり、と結乃の頬を撫でる。
「誘ったのは結乃だろう。もう、待ったは聞かない」
「え、あ……っ」
頬から離れた手のひらが、結乃の身体のラインをなぞるようにくびれやヒップ、太ももを撫でた。
それから再び端整な顔が近づいてきて、首筋にキスをされる。明らかに“そういう意図”を持っているとわかる扇情的な触れ合いに、ギュッと固く目を閉じた。
たしかに、この流れを誘導したのは結乃の方だ。
けれどまさか、こんなふうに突然押し倒されることになるなんて──ゆっくりお風呂に入って、身体をピカピカに磨いて……などと悠長に考えていた結乃は、あまりの展開の速さに大混乱だ。
のしかかる春人の肩を渾身の力で押し返したら、ようやく唇が離れた。
は、はあ、と荒い呼吸を繰り返す結乃を、馬乗りになった春人が無言で見つめている。
情欲の炎が揺らめく瞳に、ゾクリと結乃の背筋が震えた。
「こ、んな、いきなり……あの、先に、シャワーとか……!」
散々食い散らかすようなキスをされ、訴える結乃は涙目だ。
自身の肩に添えられた右手を取り、春人はその細い指先に口づけた。
「この1ヶ月間、俺がまったく、きみに欲情しなかったとでも?」
結乃の指に唇をつけたまま、まっすぐに彼女を見据えて言う。
胸を焦がす熱い眼差しを正面から受け、真っ赤な顔の結乃は言葉を失った。
春人が、もう片方の手のひらですり、と結乃の頬を撫でる。
「誘ったのは結乃だろう。もう、待ったは聞かない」
「え、あ……っ」
頬から離れた手のひらが、結乃の身体のラインをなぞるようにくびれやヒップ、太ももを撫でた。
それから再び端整な顔が近づいてきて、首筋にキスをされる。明らかに“そういう意図”を持っているとわかる扇情的な触れ合いに、ギュッと固く目を閉じた。
たしかに、この流れを誘導したのは結乃の方だ。
けれどまさか、こんなふうに突然押し倒されることになるなんて──ゆっくりお風呂に入って、身体をピカピカに磨いて……などと悠長に考えていた結乃は、あまりの展開の速さに大混乱だ。