転生夫婦の新婚事情 ~前世の幼なじみが、今世で旦那さまになりました~
ちなみに今の結乃の服装はというと、下はショーツのみ、上はなぜか素肌に春人のパジャマのシャツを着せられている状態。テキパキとこの寝間着に整えられたときは異議を申し立てる気力もなかったのだが、改めて思うとかなり危うい格好である。
そして結乃をそんな状態にした当の春人はといえば、下着にパジャマのズボンを履いたのみで上半身は裸という、これまた目のやり場に困るスタイルだ。
ならこちらに自分のパジャマを着せなきゃいいのに、とは思うけれども、今さらそんなことを考えたってどうしようもない。
ゆうべのことを振り返れば、ああいった経験が皆無だった自分に対し、春人の行いはそこそこ上級者向けの濃密な触れ合いだったような……気がする。
まっすぐに自分を見つめる春人の顔はいつもの無表情に近いとはいえ、どことなくしょんぼりとして申し訳なさげだ。
結乃は思わず、ぷっと噴き出してしまっていた。
「大丈夫ですよ。ちょっと……いやあの結構、まだ違和感はありますが……」
どことは言わないがもごもごと答えた結乃を見つめながら、春人はひとつうなずく。
「そうか。本当に申し訳ない。ゆうべのきみがあまりにいやらしくてかわいくて、我慢できなかった」
淡々と返ってきた恥ずかしすぎるセリフに、ぼぼっと結乃の頬がまた熱くなった。
そんな彼女を見て今度は春人が口もとを緩めると、至近距離にあるひたいにキスをしてから身体を起こす。
「結乃はまだ休んでろ。今日は俺が朝食の準備をする」
「え……っでも」
「いいから。きみをそうした責任を取らせてくれ」
彼にしては珍しいイタズラっぽい笑みで言ったかと思うと、ベッドを下りた春人はウォークインクローゼットに寄ってから寝室を出ていってしまった。
そして結乃をそんな状態にした当の春人はといえば、下着にパジャマのズボンを履いたのみで上半身は裸という、これまた目のやり場に困るスタイルだ。
ならこちらに自分のパジャマを着せなきゃいいのに、とは思うけれども、今さらそんなことを考えたってどうしようもない。
ゆうべのことを振り返れば、ああいった経験が皆無だった自分に対し、春人の行いはそこそこ上級者向けの濃密な触れ合いだったような……気がする。
まっすぐに自分を見つめる春人の顔はいつもの無表情に近いとはいえ、どことなくしょんぼりとして申し訳なさげだ。
結乃は思わず、ぷっと噴き出してしまっていた。
「大丈夫ですよ。ちょっと……いやあの結構、まだ違和感はありますが……」
どことは言わないがもごもごと答えた結乃を見つめながら、春人はひとつうなずく。
「そうか。本当に申し訳ない。ゆうべのきみがあまりにいやらしくてかわいくて、我慢できなかった」
淡々と返ってきた恥ずかしすぎるセリフに、ぼぼっと結乃の頬がまた熱くなった。
そんな彼女を見て今度は春人が口もとを緩めると、至近距離にあるひたいにキスをしてから身体を起こす。
「結乃はまだ休んでろ。今日は俺が朝食の準備をする」
「え……っでも」
「いいから。きみをそうした責任を取らせてくれ」
彼にしては珍しいイタズラっぽい笑みで言ったかと思うと、ベッドを下りた春人はウォークインクローゼットに寄ってから寝室を出ていってしまった。