転生夫婦の新婚事情 ~前世の幼なじみが、今世で旦那さまになりました~
結乃は、春人のことを誤解していた。ベッドの中でもそれ以外でも……こんなにもたくさん、惜しみなく甘い言葉を吐く人だとは思っていなかったのだ。
かあっと顔に熱が集まるのを自覚しながら、なんと返していいのかわからずただ彼のひざの上で小さくなることしかできない。
そんな結乃の反応に後ろの春人はひそかに満足げな笑みを浮かべ、無防備な赤い耳にパクリと噛みついた。
「ひゃっ! はっ、はる……っ!」
「かわいい。かわいいな、結乃は」
腕の中で狼狽える結乃に構わず、甘いささやきを落としながら耳へのイタズラを続ける。
この場所が彼女の弱いところなのは、とっくに学習済だ。尖らせた舌先で外縁をつうっと撫で上げて、時折わざと痛みを感じほどの強さで歯を立てた。
結乃は身体を震わせながら下唇を噛みしめ、春人からの甘い責めに堪える。
けれども春人の器用な舌が、ぴちゃりと淫靡な音をたてて耳の中に挿し入れられた瞬間──とうとう羞恥心が限界を迎え、結乃は声を上げる。
「も……っダメ、です! そろそろ、青山さんも来るんですから!」
彼の腕から逃れるべく必死に立ち上がろうと試みながら、いつの間にやらやわやわと左胸をつつんでいた手を軽く叩き落とした。
しぶしぶといった様子で、胸に置かれた手のひらと耳をいじめていた唇は離れていく。
けれども依然として結乃をひざに乗せたまま、春人は若干不満げに口を開いた。
「仁なら別に、気にしなくていい。待たせとけ」
「淡々と何言ってるんですか……! せっかく訪ねてきてくれるんですから、ちゃんとおもてなししましょう?!」
かあっと顔に熱が集まるのを自覚しながら、なんと返していいのかわからずただ彼のひざの上で小さくなることしかできない。
そんな結乃の反応に後ろの春人はひそかに満足げな笑みを浮かべ、無防備な赤い耳にパクリと噛みついた。
「ひゃっ! はっ、はる……っ!」
「かわいい。かわいいな、結乃は」
腕の中で狼狽える結乃に構わず、甘いささやきを落としながら耳へのイタズラを続ける。
この場所が彼女の弱いところなのは、とっくに学習済だ。尖らせた舌先で外縁をつうっと撫で上げて、時折わざと痛みを感じほどの強さで歯を立てた。
結乃は身体を震わせながら下唇を噛みしめ、春人からの甘い責めに堪える。
けれども春人の器用な舌が、ぴちゃりと淫靡な音をたてて耳の中に挿し入れられた瞬間──とうとう羞恥心が限界を迎え、結乃は声を上げる。
「も……っダメ、です! そろそろ、青山さんも来るんですから!」
彼の腕から逃れるべく必死に立ち上がろうと試みながら、いつの間にやらやわやわと左胸をつつんでいた手を軽く叩き落とした。
しぶしぶといった様子で、胸に置かれた手のひらと耳をいじめていた唇は離れていく。
けれども依然として結乃をひざに乗せたまま、春人は若干不満げに口を開いた。
「仁なら別に、気にしなくていい。待たせとけ」
「淡々と何言ってるんですか……! せっかく訪ねてきてくれるんですから、ちゃんとおもてなししましょう?!」