転生夫婦の新婚事情 ~前世の幼なじみが、今世で旦那さまになりました~
都心にそびえる30階建てオフィスビルの最上階から下4階分がユーアソシエイトの本社オフィスで、現在春人と仁がいるのは最上階にあたる30階の社長室だ。
半面ガラス張りの明るい室内はウッド調のモダンなインテリアで統一し、シンプルながらも洗練された空間になっている。この場所で1日のスケジュールを確認し合うところから仕事を始めるのが、彼らのルーティンだった。
「ま、副社長殿が機嫌良さそうなのは何よりだよ。俺は見慣れてるとはいえ、社員たちの中には明らかにハルの無表情にビビってるやつもいるからな。おまえにそのつもりがあるかはともかく」
肩をすくめる芝居がかった仕草と口調は相変わらずふざけたものだが、付け足された言葉は仁なりの気遣いなのだろう。
彼は何かと誤解されがちな黒須春人という男のことを理解している、数少ない人間のうちのひとりである。
「顔は生まれつきだ。変えようがない」
「そりゃそうだろうけど、もう少しにこやかにしてみろよ。はい、スマイル!」
言われてしぶしぶ口角を上げて見せたが、心外なことに仁はドン引きだ。
「嘘だろ、それで笑ってるつもりか……? 今どきロボットの方が愛想いいぞ」
「………」
半面ガラス張りの明るい室内はウッド調のモダンなインテリアで統一し、シンプルながらも洗練された空間になっている。この場所で1日のスケジュールを確認し合うところから仕事を始めるのが、彼らのルーティンだった。
「ま、副社長殿が機嫌良さそうなのは何よりだよ。俺は見慣れてるとはいえ、社員たちの中には明らかにハルの無表情にビビってるやつもいるからな。おまえにそのつもりがあるかはともかく」
肩をすくめる芝居がかった仕草と口調は相変わらずふざけたものだが、付け足された言葉は仁なりの気遣いなのだろう。
彼は何かと誤解されがちな黒須春人という男のことを理解している、数少ない人間のうちのひとりである。
「顔は生まれつきだ。変えようがない」
「そりゃそうだろうけど、もう少しにこやかにしてみろよ。はい、スマイル!」
言われてしぶしぶ口角を上げて見せたが、心外なことに仁はドン引きだ。
「嘘だろ、それで笑ってるつもりか……? 今どきロボットの方が愛想いいぞ」
「………」