転生夫婦の新婚事情 ~前世の幼なじみが、今世で旦那さまになりました~
「……結乃……」
そこにあったのは、薄明かりの中、自分に向けられる春人の情欲に塗れた瞳だった。
結乃の身体を膝立ちで跨ぎながら半身を起こした彼はグッと眉を寄せ、まるで何かを堪えるような険しい表情をしている。
獣じみた獰猛さを湛えるその瞳から視線を逸らせないまま、もとから暴れていた結乃の心臓がドクンと大きく震えた。
深い、闇のような黒色。
ハルトが持っていた、アイスブルーの瞳とは違う──。
「……っあ、」
瞬間、結乃はギクリとした。
先ほどまで与えられていた快楽のせいとは違う理由で鼓動を速め、身体をこわばらせる。
どこか様子の変わった結乃を、春人は不思議に思って首をかしげた。
「結乃?」
呼びかけられ、かあっとより一層彼女の頬が赤く染まる。
「わ、私……」
そして結乃は、震える唇で思いがけない発言をした。
「ごめんなさい……っ私、その、今日はやっぱり無理です……!」
「は?」
取り繕うことも叶わず、つい間抜けな声がこぼれてしまう。
結乃は春人の下で落ちつかなく視線をさまよわせながらパジャマの合わせ目をかき寄せ、身体を縮こませている。
「こんな、ここまで来て、ありえないのは自分でもわかってるんですけど……っでも、どうしても、今日は……っ」
「……はー……」
しばし固まっていた春人が、深く息を吐き出した。
ビク、と震えて顔を向けた結乃と一度目を合わせたあと、視線を外して彼女の上から退ける。
そこにあったのは、薄明かりの中、自分に向けられる春人の情欲に塗れた瞳だった。
結乃の身体を膝立ちで跨ぎながら半身を起こした彼はグッと眉を寄せ、まるで何かを堪えるような険しい表情をしている。
獣じみた獰猛さを湛えるその瞳から視線を逸らせないまま、もとから暴れていた結乃の心臓がドクンと大きく震えた。
深い、闇のような黒色。
ハルトが持っていた、アイスブルーの瞳とは違う──。
「……っあ、」
瞬間、結乃はギクリとした。
先ほどまで与えられていた快楽のせいとは違う理由で鼓動を速め、身体をこわばらせる。
どこか様子の変わった結乃を、春人は不思議に思って首をかしげた。
「結乃?」
呼びかけられ、かあっとより一層彼女の頬が赤く染まる。
「わ、私……」
そして結乃は、震える唇で思いがけない発言をした。
「ごめんなさい……っ私、その、今日はやっぱり無理です……!」
「は?」
取り繕うことも叶わず、つい間抜けな声がこぼれてしまう。
結乃は春人の下で落ちつかなく視線をさまよわせながらパジャマの合わせ目をかき寄せ、身体を縮こませている。
「こんな、ここまで来て、ありえないのは自分でもわかってるんですけど……っでも、どうしても、今日は……っ」
「……はー……」
しばし固まっていた春人が、深く息を吐き出した。
ビク、と震えて顔を向けた結乃と一度目を合わせたあと、視線を外して彼女の上から退ける。