その熱、受け止めて〜℃〜
服はちゃんと着ている。そのことだけでもホッとする。


だけどどうして彼と私はこうして密着しながら一つのベッドで寝ているの?


まだ完全にスッキリしない頭をフル回転させ一つ一つ思い出していく。


そう、昨日、私は飲み仲間として半年くらい前から仲良くしていた彼を薫の店に連れてって…


彼に出会ったのは偶然。


たまたま入ったバーで知り合った。と言っても二人きりで会うのは昨日が初めてで、


いつもは大体5、6人くらいでわいわいがやがやと楽しくお酒を飲みながら楽しんでいたんだけど。


いつしか私は彼に特別な想いを抱くようになっていた。


だけどーーー


他の飲み仲間同様、彼も含めてみんな私よりも若い。


彼に至っては私より5つも年下だ。


その事実は私をとてつもなく臆病にした。


さらには幼少期のあの苦い経験が私に追い打ちを掛ける。


昔から私を知る薫に言わせると、石橋を叩きすぎて壊しちゃって結局、後悔しているタイプだよねって。


誰のせいでそうなったと思ってんのよって話だけど。



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