その熱、受け止めて〜℃〜
その言葉は私の心の中にストンと落ちた。


私は知っている。


彼が優しくて周りの人にも心配りができる人だってこと。


それだけじゃない。


ちゃんと自分の意見も話せて意思を持っている人だってこと。


だけど、もっと知りたい。


私の知らない彼のことをもっともっと特別な形で知っていきたい。


「薫、今度、彼を連れてくるから美味しいワイン用意してて。」


私の言葉に薫は


「レディの仰せのままに。」


恭しく私に頭を下げた。


なのに…






な、の、にーーーーーーーっ!


















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