その熱、受け止めて〜℃〜








「あのね、私、君のこともっと知りたい。君のことが好きなんだ。」








漸く喉元から吐き出された熱に寝起きの彼は何度か瞬きする。


この間が不安になる。


けれど、直ぐに三日月のように目尻を下げると彼の唇はその熱を全て受け止めた。








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