【短編】コイイロ世界

恭の言葉が…

頭から離れない


恭……

私はそのまま恭の手を引いた


「き、恭…

帰ろ…………。」

私は俯きながら途切れ途切れに言葉をつなぐ。



「……うん」


恭はそう言ったきり

何かを喋ることはなかった………。


私の隣を歩く恭



俯く私に


アナタの顔は見えない



無言で進む道が

あまりにも長く感じた。



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