【短編】コイイロ世界
「…ただいま」
私はそのまま自分の部屋へと向かった。
体に力が入らなくて、ベッドに体をあずけるように寝そべる。
恭……
さっきの出来事が鮮明によみがえる。
恭が…
私を好き……?
理解しようとしても出来ない事実が、こんなにも忘れられない。
恭は
いつも優しくて
世話好きで
あんなにも…
温かかった
大切な幼なじみで
いつだって一緒だった。
なんでだろ……
なんで
恭は…――私を好きなんだろ…?
いつから…?
きっかけは?
どこから…?
どこを…?
なんで、私なの…………?
考えても、考えても
納得するコタエがでない…。