【短編】コイイロ世界
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それから数日がたった…
私の関係は曖昧で
結局、私は返事を返せずにいた。
そこから目を逸らし
逃げつづけた。
それに対して恭は
答えを求めなかった……。
「どうしたの?
こんな夜中に呼び出して……」
ある日、突然恭は私を呼び出した。
【公園に来て】
たった一言のメール内容に誘われ、私は近くの公園へと足を運んだ。
着いたときには恭の姿がもうあって、視線が簡単に合ってしまった。
「…恭?」
「話しがあるんだ…」
―あっ…
私は心で声を出した。
あのこと……
なんとなく察しがついた。
聞かれるのが怖くて、私は下を向いてしまう。
恭の顔が見れなくて…
触れようとしなかった現実が
今目の前に突き付けられているカンジがして
どうしても…
恭がみれない………