時が満ちる


A子は若年性アルツハイマーになり脳が少しずつ縮んでしまう・・・


病魔に襲われて60才で旅立った。



弔辞の依頼を受け読んだが私の想いは届かない。



愛一途に生きたと思う心の俎板には黒い霧が掛ったまま。



愛の限界を見極めるのは難しいが・・



明日も愛ある人生を綴りたい。



冷たい足跡を残すのは心の俎板が汚れるから・・



私の亡きあとの台所に綺麗な心の俎板を残したいのよ・・





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