時が満ちる


今夜もひとりで・・



きっと明日も一人だろう。



夕食はいつもひとり・・



改築の設計も施工もひとり・



今日は壁を塗るために砂を2トン運ばれて庭が砂の山・・



洗濯ものを取り込む頃は星が出て居た。



前を確認せず洗濯物を持って玄関に向かった途端に



砂山に顔を突っ込んだ。



あれ~何時も‥どんな時もひとり・・・・



冷めた夕ご飯を食べながら思った。



男にも・・女にも・・3つの顔がある。



男…夫・・・父



女・・妻・・母



ひとそれぞれにどの道を選んで生きるだろうか。



男・・・女・の道は宿命的に生まれた時から定められて居るが



夫・・・父・・・妻・・・母・の道は通らなくとも生きられる。



男なら夫の座・・父の座を体験してみよう・・・



女に生まれたら妻・・・母を感情を味わい・・・女の歴史に



彩を添えたいものだ。





強い男は優しさの味と深さを味わえるのではないか・・・





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