時が満ちる


「おいおい~水道料が高いのはお前のせいだな・・・



風呂の湯が溢れて零れて居るぞ。」




留雄は・・・蛇口を止めないまま美都子を呼びに行った・



洗い場が洪水のように湯が流れて居る。



「ちょっと貴方・・・気が付いたら貴方が止めてくださいよ。」



呼びに来る前に貴方が止めてくれれば良いのよ。」



「だって風呂の湯を入れるのはお前の仕事だろう。」




2人は蛇口を止めないで言い合いをして居た。





「早くほら止めろよ・・・。」




留雄はまた荒らしく言った・・



蛇口を止めるのは美都子の役目と思って居るらしい・・



蛇口を止めるのは美都子と決めて居た留雄は止めようとしない・



気になって居た美都子は続けて言った。




「トイレの電気を消し忘れるのは貴方よ・・」



荒拾いを言い合う2人は虫が納まらない。



忘れ易い箇所の注意を罵り合う・・



「ちょっと貴方・・・こんな生活詰まんないと思わないの?



気が付いた人がやれば済むと思わないの。」




美都子は留雄に言い寄った・・






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