時が満ちる
哲夫は考えた。・
曖昧な返事は出来ない。
離婚の相談には乗れない。
悩んで‥悩んで最後の答えを求めた元子にアドバイスの出来ない
友も不甲斐ないと思った。
結婚も離婚も勧められないと哲夫は考えた。
「なあ~圭太君・・・・優しい・・愛情のある別れ方ってあるよね。
元子さんの将来に夢が持てて将来を切り拓く別れの言葉ってあると思うよ。
自分の愛の曖昧さを否定しあの時元子さんと強引に結婚に踏み切らない
僕は決断力のない男だ・・・元子さんのような繊細な女性と別れた男が
参考意見など言っても元子さんには役に立たないと思うよ。」
と自分を低く評価した圭太の気持ちを書けばよいのではと言った。