時が満ちる
寒い・・寒い・・背を屈めながら帰って来た裕子が
「お母さん‥今度の日曜日には鍋会をするようになったのよ」
「あら・・冬は鍋よね・・・・誰と食べるの。」
「あのね・・・半年前から鍋会と言う会に入ったの・・会員の家を輪番に
廻ってアイデア鍋を造ってみんなに御馳走するのよ。」
「えっつ~で裕子は何時なの。」
「今度の日曜日に私が家で鍋を造る番なのよ。」
「あら~それは大変・・・・何鍋を造るのか考えたの。」
「それ~それ~それが問題なのよ。何鍋が良いか・お母さんの
アイデアを借りたいの・・・何を組み合わせたらみんなが
喜んでくれるかなあ~。牡蠣鍋・・・・水炊・・鳥団子・
肉鍋・・・餃子鍋・・・白玉団子鍋・・・など食べたよ・
「そう~凄い鍋ものを味わったのね。今迄食べない鍋物か・・・。」
お母さんも裕子も必死で考えた。