時が満ちる
霧子はまだ真奈美の話を信じられない・
結婚式も挙げないのにまだ校長にも言って居ない・・
若菜が重ねて聞いた。
「この話を和樹先生も知って居るんだね。」
「勿論・・和樹先生も承知です・・・・近々結婚式の話合いも
することになって居る・・」
そう聞いた霧子と若菜は安心した。
「帰ったら和樹先生と話し合う事になって居るの・・・」
突然妊娠して居る真奈美の状況にびっくりした2人は・・
無駄な心配だと思いながらほっとして肩を撫でおろした。
いよいよ夏休みも終わりに近づいた午後・・・・
真奈美は結婚の相談をしないと2学期が始まると想い
和樹に電話をした・・・・
すると「この電話は使われて居ません。」
と言う声が聞こえた。嘘だ。そんな筈はない。
だって旅行前に・・
「結婚の相談をしようね。」
と和樹先生が約束したんだもの・・・
和樹先生が居なくなる筈がない・・・
そう思いながら・和樹先生の勤務して居る学校に電話をした。
すると学校側からは・・・
「真奈美先生が和樹先生の実情を詳しく知って居るのではないですか。」
と逆に問い正された。
「いえ・・私は知りません・・・2.3日前に話し合ったばかりです。
これからどうしても会って話したいことがあるんです。」
と言って電話をきろうとすると・・