時が満ちる
怒って居るのではない・



感情的になって居るのではない。





穏便に過ごす方法もある・・・折角楽しい春日和のドライブだから・・・



このような罵声がこれからも続くのかと思った幸子は・・・



「 ここは譲れない場だね・・・私には私の付き合いがある。



事情も聴かずに・・・・成り行きも確認せず・・・怒鳴り声を



発すると・・言われた人より・・怒鳴った人が批判されやしないかな・・」



相手の空気を読んで・・・どの場で話を挟むか・・・一瞬間・・




固唾を飲んで間を置いてその場の空気を読んでから・・




話した人の座・・・軸足・・・言われた人の座・・立場・・



聞いた人の座・・・立場・・・受け止め方がそれぞれ違う・・



話しする時は・・・その場の話の成り行きを察し・・・どんな言葉で



どんな抑揚で話しをするか・・・常に心掛けないとね・・」



娘はぽろぽろ涙を流した。 しまったと思って居るのだろうか?



一旦飛び出した言葉は取り消せない・・・



話す時の軸足・・聞く軸足・・ 




心の座り心地がどちらも揺らいで居る。



聞いた方も‥話した方もびっくり・・・




間を置いて話する言葉を選んで話す余裕を持ちたいものだ。





信じた正しさであっても・・




善と捉えても・・・100%押し付けることは




相手の座を脅かすことになり易いと思うから・・・・



例え我が子でも・・・それぞれの魂の座があるから・・・







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