時が満ちる

「そんなの変だろう・・現実に反するよ・・」




「嫌~理屈でないよ・・



現実の厳しさを考えて居るんだよ。



血が繋がって居なくとも肉親以上の信頼と絆を育んで居るんだよ。」



「それはそうだけどさ・・・・



納得いかない理屈だよ。」



「親のない子を育てて居る人だって居るよね。



涙の出るほど優しい他人が居るよ。」



「馬鹿なこと言うなよ。



血を分け合った肉親が地球の核になって居るんだ。


心の肉親は脳と心の繋がりが生む愛の肉親だよ。」



じゃあ~病気になった時誰が治療費を払うんだ。



何でも心の肉親が払えるかよ・・


食べ物も・・着る物も・・家族が働くから生きられるんだ。



怪我をしても全部・心の家族が払うのかよ・・



心の家族が面倒を看れるのかよ・・



そんなこと不可能だろう・・・



父親や母親と他人になれるの・・・?」




「そう言う人も居るよ・・・・



両親と別れる人も居るよ・・




だって心の家族の方が信じ合えるんだもん・・」






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