時が満ちる


花の命は短くて・・


ただ・子孫を残す役目を果たすために


風雨に耐えて命を削りながら美を称え


限られた場所で生涯を終え・・


宿命に従い直向きな一生が散って行く。


魂などあるのだろうか・・・



花の命の魂を否定はしたくない。



花の命の魅惑を人々に翳し



次の世代に命を伝えて黙って散って行く。



何を思うか・・虫にも魂があり


万物すべてに魂がある。



言葉にも魂があり・・・



言霊と言う言葉を誰もが聞いて居る筈・・



言葉の魂と自分の魂を混同しないように・・



言葉の魂と自分の魂との共同体を造り・・



口から飛び出した言葉は他の人へと伝える役目を果たして居る・・




果たして自分の魂が言葉に宿っているだろうか・・



跳ね返ってきた言葉に自分の魂が宿っていただろうか・・

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