私の恋人は男の人、私の好きな人は女の人。
“一緒に帰ろう”
そのたった一言だった。
でもその一言で私は救われた。
二年前中学生だった頃、太っていて根暗だった私はクラスの人達から虐められていた。
毎日浴びせられる悪口に、暴力。
皆見て見ぬふり。誰も助けてはくれない。
いつも自殺の事ばかり考えていた。
死にたかった。生きていたくなかった。
でも怖くて死ねなかった。
そんな自分にも絶望していた。
これからもずっとこのクソみたいな日常が続くと思っていた。
あの時までは。
「ねぇ、何してるの?」
授業が終わり帰り支度をしている時に話しかけられた。
話しかけて来たのは隣のクラスの誰からも人気のある子だった。
まさか話しかけられるとは思ってもいなかった。しかも誰からも好かれている人気者からとは思いもよらない。
まさか、からかいに来たのか?それとも虐めに来たのか?など悪い考えが一瞬で頭に浮かんだ。
でも違った。
「もし良かったら一緒に帰ろう?」
「え、!?なんで、、、」
すごく驚いた。誰かからこんな事を言われるとは予想もしていなかった。
もしかしたら何か企みでもあるのか?、カツアゲでは?など、今までのことから色々な事を考えてしまう。
でも学校で誰かから優しく声をかけられたのは初めてで、どうしたらいいのか分からなくなった。
すごく嬉しくて、でも不安で怖くて。
机の上に涙がぽたぽた、と落ちていった。
色々な感情が頭の中でごちゃごちゃになって爆発してしまった。
「辛かったよね、ごめんねもっと早く助けてあげられなくて」
「うんん、あり、がとう、、」
彼女は優しく抱きしめて頭を撫でてくれた。
すごく、すごく嬉しくて、その差し伸べられた手を取りたかった。
その手を取ってからというもの、虐めは徐々に減って行った。
卒業までには陰口などはあるものの、あからさまな暴言や暴力は無くなった。
恐らくあの日から授業以外の時は彼女と常に一緒にいたから虐められなかったんだろう。
でもそれだけが理由では無いはず。
あの日から私は自分磨きを頑張った。
ダイエットや笑顔の練習など自分に足りないものは全て努力で補った。
彼女の隣にいても恥ずかしく無いように。私が隣にいる事で彼女が笑われる事が無いように。
私は彼女のおかげで全てを変えられた。
日常も容姿も性格も、全て。
でも彼女は言う。
「貴方が変われたのは私のおかげじゃなくて、貴方が努力したからだよ」
と。彼女はとても優しい。
彼女が皆から好かれていた理由が良く分かる。
私も彼女の事が大好きだから。
優しいところ、謙虚なところ、真面目なところ、気遣いができるところ、誰に対しても平等に接するところ。
全てが好きだ。
ずっとずっと一緒にいたい。
誰にも取られたくない。
いつからかそんな思いが頭の片隅にあった。
私は貴方に恋心を抱いてしまったみたいです。
本当にごめんなさい。
どうかこの恋が気付かれませんように。
そのたった一言だった。
でもその一言で私は救われた。
二年前中学生だった頃、太っていて根暗だった私はクラスの人達から虐められていた。
毎日浴びせられる悪口に、暴力。
皆見て見ぬふり。誰も助けてはくれない。
いつも自殺の事ばかり考えていた。
死にたかった。生きていたくなかった。
でも怖くて死ねなかった。
そんな自分にも絶望していた。
これからもずっとこのクソみたいな日常が続くと思っていた。
あの時までは。
「ねぇ、何してるの?」
授業が終わり帰り支度をしている時に話しかけられた。
話しかけて来たのは隣のクラスの誰からも人気のある子だった。
まさか話しかけられるとは思ってもいなかった。しかも誰からも好かれている人気者からとは思いもよらない。
まさか、からかいに来たのか?それとも虐めに来たのか?など悪い考えが一瞬で頭に浮かんだ。
でも違った。
「もし良かったら一緒に帰ろう?」
「え、!?なんで、、、」
すごく驚いた。誰かからこんな事を言われるとは予想もしていなかった。
もしかしたら何か企みでもあるのか?、カツアゲでは?など、今までのことから色々な事を考えてしまう。
でも学校で誰かから優しく声をかけられたのは初めてで、どうしたらいいのか分からなくなった。
すごく嬉しくて、でも不安で怖くて。
机の上に涙がぽたぽた、と落ちていった。
色々な感情が頭の中でごちゃごちゃになって爆発してしまった。
「辛かったよね、ごめんねもっと早く助けてあげられなくて」
「うんん、あり、がとう、、」
彼女は優しく抱きしめて頭を撫でてくれた。
すごく、すごく嬉しくて、その差し伸べられた手を取りたかった。
その手を取ってからというもの、虐めは徐々に減って行った。
卒業までには陰口などはあるものの、あからさまな暴言や暴力は無くなった。
恐らくあの日から授業以外の時は彼女と常に一緒にいたから虐められなかったんだろう。
でもそれだけが理由では無いはず。
あの日から私は自分磨きを頑張った。
ダイエットや笑顔の練習など自分に足りないものは全て努力で補った。
彼女の隣にいても恥ずかしく無いように。私が隣にいる事で彼女が笑われる事が無いように。
私は彼女のおかげで全てを変えられた。
日常も容姿も性格も、全て。
でも彼女は言う。
「貴方が変われたのは私のおかげじゃなくて、貴方が努力したからだよ」
と。彼女はとても優しい。
彼女が皆から好かれていた理由が良く分かる。
私も彼女の事が大好きだから。
優しいところ、謙虚なところ、真面目なところ、気遣いができるところ、誰に対しても平等に接するところ。
全てが好きだ。
ずっとずっと一緒にいたい。
誰にも取られたくない。
いつからかそんな思いが頭の片隅にあった。
私は貴方に恋心を抱いてしまったみたいです。
本当にごめんなさい。
どうかこの恋が気付かれませんように。